※この動画はNHK連続テレビ小説『あんぱん』第68話のネタバレを含みます。
夕刊の発行が中止――
突然の通達に、のぶは動揺しながらも、原稿を書く手を止めませんでした。
「誰かに読まれなくても、伝えたいことがある」
そう語る彼女の姿に、ペンを握る覚悟と記者としての誇りがにじみます。
一方、嵩と健太郎の間には、あたたかな友情のやりとりがありました。
健太郎が拾い集めた雑誌が、めぐりめぐって東海林の心に火を灯す。
そして「誕生日やろ？」と手渡されたのは、古い万年筆。
「今だからこそ描きたい。描かないと、壊れそうでさ」
――嵩のこの言葉には、戦後という混沌の中で“表現”に救われる若者の切実な思いが宿っていました。
雑誌『HOPE』に象徴されるように、
希望は、廃品の中にも、人の手の中にも、そして言葉や絵の中にも宿ります。