※この動画はNHK連続テレビ小説『あんぱん』第100話のネタバレを含みます。
たくやからの作詞依頼をきっぱりと断った嵩。
「僕は漫画家なんだ」――その言葉の裏には、自分の道から外れまいとする固い決意と、追い詰められた孤独がありました。
一方のぶは、嵩に言えないまま八木の店を手伝っていました。
偶然訪れた嵩がそこで見たのは、エプロン姿で働く妻の姿。
「……なんで、そんなこと……」と声を失う嵩と、静かに笑うのぶ。
そして迎えた停電の夜。
懐中電灯の光に透かされた赤い掌を見ながら、二人は思わず笑い合います。
「手のひらを、透かしてみれば……真っ赤に流れる、僕の血潮」
闇の中で生まれた一行の詩が、二人の距離をほんの少し近づけていきます。
夫婦の衝突と秘密、そして予期せぬ瞬間に芽生える温もり。
嵩の心を揺らしたのは、詩か、それとも妻の笑顔か――。