舞台の予選会当日。
緊張の中、メイコは深呼吸をしてステージに立ち、のびやかな歌声を響かせます。
客席では、たくやが静かに見守り、のぶが手を握りしめて応援。
順調に見えたそのとき、客席後方に健太郎の姿が――。
突然の再会に心が揺れたメイコは、歌のリズムを見失い、そのまま予選落ち。
その夜、柳井家に流れる重苦しい空気の中、メイコの心は閉ざされたまま。
そこへ現れたのは、健太郎本人。
顔を上げられないメイコに、健太郎は静かに声をかけます。
「……ずっと気が付かんで、ごめん」
メイコの瞳にあふれる涙。
「健太郎さん、今も大好きです……」
抑えていた気持ちがあふれ出す、心揺さぶる告白の瞬間。
そして――
半年後、ふたりは夫婦として新たな人生を歩み始めます。
嵩が贈った一枚の絵が、ふたりの門出に寄り添うなか、嵩ものぶにある決意を伝えるのでした。
どうぞ最後までご覧ください。