※この動画はNHK連続テレビ小説『ばけばけ』第5話のネタバレを含みます。
時は流れ、トキは十八歳の娘に成長。
かつて武家町に屋敷を構えた松野家も、今では川端の長屋にひっそりと暮らす日々。
借金返済のため、トキは朝から晩まで織物工場で女工として働き、夢だった教師になる道を心にしまい、現実を懸命に生きています。
その帰り道、長屋に戻ると迎えてくれるのは内職をする母、年老いた祖父、そして牛乳配達をする父。
粗末ながらも久しぶりに揃った家族の食卓には、貧しさの中にも温かな笑顔がありました。
ところがその穏やかな日々は、ある借金取りの訪問によって一変します。
「支払いができなければ娘を遊郭に沈める」――
冷酷な言葉に、トキは自らの未来を守るため「婿をもらう」ことを決意。
愛する家族を守るための覚悟。
その願いを胸に、トキは仲間と共に縁結びで知られる八重垣神社へ向かいます。
神社で行われた縁占い。
仲間の舟は次々と沈む中、トキの舟だけが風に流され、なかなか沈まずに漂い続けます。
「沈んで…！」と胸の内で必死に祈るトキの姿に、誰もが共感せずにはいられません。
人生の岐路に立ち、願いを託した一枚の舟。
彼女の未来は、どこへ流れていくのでしょうか――。