瀧昌が軍務へ就いてから一ヶ月。
なつ美は、ひとりの朝にこたつの温もりを頼りにしながら、手紙に込める言葉を探していました。
炭のはぜる音、冷たい空気、そして湯気の立つ味噌汁…日々の暮らしの中で、少しでも彼を想う気持ちを届けたいと願うなつ美。
そんな彼女の背中を押したのは、郁子との穏やかな午後でした。
将棋の勉強とお化粧――
ふたりで始めた新しい挑戦は、ただの“花嫁修業”ではなく、自分を好きになるための一歩でもありました。
一方その頃、篤三と酒を酌み交わす瀧昌は、“夫婦円満”の意味に気づかされていきます。
娘を託す父と、娘を想う婿。
盃の向こうに交わされる無言の約束。
そして夜。
久しぶりに顔を合わせたふたりが交わした、静かな再会のぬくもり。
「あなたがいてくれて、本当に良かった」
その言葉が心に灯る、優しさに満ちた回です。
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