韓流ドラマを辛口で評価する「辛口 韓流ドラマ紹介」です。今回ご紹介するドラマは2021年11月10日から韓国で放送された tvN水木ドラマ「メランコリア」。全16話。監督演出は、キム・サンヒョプ。脚本は、キム・シウン。企画製作は、tvN、スタジオドラゴン。音楽は、パク・セジュン。あらすじ)イム・スジョンとイ・ドヒョンが織りなす数学の天才と情熱教師との物語。名声のための学校方針と純粋に勉学を愛する者とがぶつかり合い、学ぶことの本質を問われる意欲作です。かつて数学の天才とうたわれた少年ペク・スンユは10歳で米国の名門MIT(マサチューセッツ工科大学)へ入学を果たすもある事件をきっかけにトラウマとなり帰国するが、それ以来おのれの天才的数学力を完全に封印してしまう。そこへ現れた数学を深く愛する教師チ・ユンスがアソン高校へ赴任することになり、ペク・スンユの数学力を見抜いてしまい、数学オリンピックに出場させんと本人を説得するが…キャスト)なによりも主役にイム・スジョンとイ・ドヒョンという魅力ある二人をキャスティングしたのは大正解。この二人に相対する人物として「浪漫ドクターキム・サブ(1と2)」で主任看護師を演じその存在感を示したチン・ギョンを抜擢したことで、ドラマ全体が締まっています。キャスト)イム・スジョン Im Soo-Jung(チ・ユンス役)チ・ユンス役には、イム・スジョン。チ・ユンスは、類まれで有能な数学教師。ペク・スンユとの出会いをきっかけに数学者としての熱い心が再燃します。イ・ドヒョン Lee Do-Hyun(ペク・スンユ役)ペク・スンユ役には、イ・ドンヒョン。別名ペク・ミンジェとして10歳で米国MITへ入学した数学の天才です。ある出来事がトラウマとなり帰国後、数学から遠ざかってしまいます。世の中の景色を自然と数式に置き換えて見る能力があります。チン・ギョン Jin Kyung(ノ・ジョンア役)ノ・ジョンア役には、チン・ギョン。アソンアカデミー財団理事長の長女で理事兼、アソン高校の学校管理責任者です。アソン高校を韓国一のエリート校にし、未来の権力者を輩出するメッカにする野望を持っています。ウ・ダビ Woo Da-Vi(ソン・イェリン役)ソン・イェリン役には、ウ・ダビ。スンユの同級生で、校内きっての才色兼備な数学の秀才ですが幼い頃から天才ペク・スンユと比較され、彼に強い劣等感を持っています。国会議員ソン・ミンジュとユ・ヘミの娘。チェ・ウソン Choi Woo-Sung(チャン・ギュヨン役)チャン・ギュヨン役には、チェ・ウソン。スンユの同級生で、アソン高校優秀者クラスの常連。数学の実力はトップクラスです。後にスンユがあの有名な数学の天才ペク・ミンジェと知り、強い敵愾心を持つようになります。ペク・ジウォン Baek Ji-Won(ミン・ヒソン役)ペク・スンユの母、ミン・ヒソン役にペク・ジウォン。夫とともにカフェ運営をしています。元々数学の天才だった息子が今や成績落第者となっている現状に煮え切らない毎日を送っています。キム・ホジン Kim Ho-Jin(ペク・ミンシク役)スンユの父、ペク・ミンシク役にキム・ホジン。妻と一緒にカフェを経営しています。かつて天才と謳われた息子スンユの現状にイライラしています。チャン・ヒョンソン Jang Hyun-Sung(ソン・ミンジュン役)ソン・イェリンの父であり国会議員役にチャン・ヒョンソン。娘の成績をTOPにするためには手段を選ばず不正も厭いません。アソン高校責任者のノ・ジョンアと裏でつながっています。ピョン・ジョンス Byun Jung-Soo(ユ・ヘミ役)ソン・イェリンの母、ユ・ヘミ役にピョン・ジョンス。女優であり見栄と向上心が強く、常に学業No.1であるよう日々、娘イェリンにプレッシャーを掛けています。オ・グァンノク Oh Kwang-Rok(チ・ヒョンウク役)チ・ユンスの父、チ・ヒョンウク役にオ・グァンノク。高名な数学者でしたがひとつの定理解読にのめり込み狂人と化してしまいます。現在は精神療養所に入院中。チェ・デフン Choi Dae-Hoon(リュ・ソンジェ役)チ・ユンスの婚約者、リュ・ソンジェ役にチェ・デフン。教育局の政策顧問としてアソン高校に関わっています。オ・ヘウォン Oh Hye-Won(ノ・ヨヌ役)アソンアカデミー財団理事長の次女で理事のノ・ヨヌ役にオ・ヘウォン。姉のジョンアに強いライバル心を持ち、いつも父の近くにいて財団の後継者を狙っている。チョン・ジンギ Jeon Jin-Ki(チェ・ソンファン役)アソンアカデミー財団アソン高校の校長チェ・ソンファン役にチョン・ジンギ。チャン・グァン Jang Gwang(ノ・イニョン役)アソンアカデミー財団の理事長でありノ・ジョンアの父ノ・イニョン役にチャン・グァン。評論・評価)数学の天才という切り口というちょっと固い内容だったせいか、平均視聴率は、2.39%でした。しかし、こういった意欲的な作品はなくてはならないと思いますし、視聴率とは裏腹にとても良くできた作品だと思います。数学の天才と数学の教師の出会いによって織りなされていくドラマという実に地味な設定を選んだものですが、韓国のドラマ作品の奥深さと幅広さを物語っている作品です。脚本はそこそこ細かく描かれており、テンポも悪くありません。ロマンスを期待する視聴者にはとくに最終話のギリギリまでモヤモヤが止まりません。「メランコリア」の評価ですが、★5点満点中、★4.0とさせていただきました。