NHK大河ドラマ「光る君へ」最終回まで10月27日放送第41話第42話以降次回予告!あらすじネタバレ解説!、藤原道長、紫式部、藤原彰子、藤原賢子の最期、吉高由里子、柄本佑、伊藤健太郎
このチャンネルではNHK大河ドラマ「光る君へ」のドラマ解説、最新情報などをお伝えしています。今回は残り8話となったドラマ最終話までの見どころ解説。道長とまひろはどうなっていくのか?最終回演出!道長死後、旅立つ場所!とだいしまして、41話以降、最終話までのシナリオについて、どんな見どころがあるのか?また史実とは異なるオリジナルストーリーがあるのかについて、10月4日にNHK出版より発売されました、最終48話までのあらすじが書かれた「公式ガイドブック 完結編」と今回ドラマの時代考証を担当しました倉本一宏さんの書かれた「紫式部と藤原道長」に書かれた歴史的事実をもとに注目すべきシナリオについて解説させていただきたいとおもいます。
質問紹介
とうとう一条天皇が亡くなってしまいましたね。一条天皇、崩御の際に読んだ辞世の歌は、どんな意味で誰に向けて読んだ歌なのでしょうか?行成の権記を見ると定子さんに送ったものだと書かれていましたが、ドラマを見ると彰子に向けてのような気がしました。
このご質問の内容は、前回のドラマの中で、一条天皇が息を引き取るさいに、読まれた辞世の詩のことだとおもいますが、今回のドラマタイトルのもなっていました「君を置きて」という部分の君という部分がだれを指していたのか?というご質問だとおもいますが、歴史の記録をみますと、道長が残した記録の「御堂関白記」という日記の内容と、一条天皇に一番近くで仕えていました、藤原行成の書いている「権記」という日記ではすこし内容が違っていまして、ネット上でも、どちらの解釈が使われたのか、非常に話題になりました。まず、歴史的な記録からみていきたいとおもいますが
道長の残した『御堂関白記』では、「露の身の草の宿りに君を置きて 塵を出(い)でぬることをこそ思へ」と書かれています
藤原行成の日記『権記』では、「露の身の風の宿りに君をおきて 塵を出でぬることぞ悲しき」と二句目と五句目の表現が違っていることがわかります
そしてどういう意味なのかといいますとまず「露の身の」ここは一緒ですから「露のように儚い命の私であるが」と一条天皇は自分のことをいっていますが次の句が道長さんは「草が宿る仮のこの世に」行成さんは「風が過ぎるような仮の世に」草と風がちがってます。君をおきては一緒なんですがその次の句が(道長)さんは「塵にまみれたこの世から出立(しゅったつ)旅立ち、してしまうことを思う」(行成)さんは「塵にまみれたこの世から出立、旅立ちしてしまうことが悲しい」と、最期の部分が「思う」なのか「悲しい」なのかの部分がちがっていました。そして(道長)さんは、その句が詠まれた際には「中宮、御几帳の下より御し給ふ」(中宮、みきちょうのしたよりおんしたまふ)とすぐそばに彰子が控えていたことが書かれています。(行成)は『権記』では「御志(ごし)、皇后に寄するに在り。但し指して其の意を知り難し(がたし)」と付記されて「歌は、定子皇后に寄せたものである。」ただしはっきりとその意味を知ることは難しい」と書かれていたそうです。行成は風と例えたのは「亡くなった定子が風となって過ぎるような世に残したまま」という解釈がでできますし道長は、直ぐ側にいた彰子に送ったものだと、まったく意見が食い違っているわけなんです。そして、今回のドラマではどちらの説が取られたのかということなんですがドラマで読まれた歌は「露の身の風の宿りに君をおきて 塵を出でぬること・・・」という途中で息絶えてしまいましたので二句は行成の残した「風の宿りに」がつかわれていましたが五句はどっちなのか、聞き取れない前に息を引き取っていますから歌は行成の物を使って、状況は道長の記録を使って非常にどちらとも取れる視聴者の皆様におまかせしますといううまくできた演出です
今回、一条天皇役を演じました塩野瑛久(しおのあきひさ)さんに聞いたところ最期の歌を読むシーンで史実の一条天皇がどちらに歌を読んだか今回の「光る君へ」でもそこは見ていただいている方の判断でそれを映像でみて、みなさんが感じていただけたらいいとおもいます。といっておりますので、これはご覧になられたかたが、それぞれどう感じるかは、自由ですので私は彰子さんに読んだものではないかなとおもいますけてど、みなさんはどうお感じになられたのか、ちょっときいてみたいです。皆さんは、どちらだと思われたのかよかったら皆様のご意見などコメントでお待ちしています
そして次に多かったご意見や視聴者様からのコメントなんですが、「どんどん人がなくっていく、あとは、道長様が、闇落ちして、どんどん嫌な人になっていくだけ、もうドラマをみたくない」「道長とまひろは平行線のまま、このさき、何を楽しみにドラマを見たらよいのでしょうか?」というご意見も多く寄せられています。そこで、今回は40話以降に起きる大きな歴史的出来事はどんなことが起こっていくのかまず、みていきたいとおもいます。まず、今回のドラマの時代考証を担当しています 倉本一宏さんが最近お書きになりました「紫式部と藤原道長」の書籍をみますと、41話の1011年頃からの出来事としましては
一条天皇崩御
三条天皇が即位
道長と彰子の対立
三条天皇と道長の対立
三条天皇譲位
敦成親王が後一条天皇としてに即位
道長疾病
摂政頼通
三条天皇崩御
法成寺(を造営
道長出家
道長は62歳でこの世をさります
以上が史実に残っている出来事ですが
コメントにいただいた通り、これだけ見ても、何か、代理内の権力抗争がメインになって、だんだん衰退していく感じで心踊るような感じはしません。脚本家の大石静さんも、このさき、これを時系列でドラマにしても、面白くありませんしまず第一に、皆様が一番期待しています、道長とまひろの関係や、きゅんとするような出来事がまったくありませんから。 コメントでもいただきました「道長とまひろは平行線のまま、このさき、何を楽しみにドラマを見たらよいのでしょうか?」というまさにその言葉のとおりだとおもうんですが、このさき42話で、またまひろと道長の間で、久々に愛が深まるといいますか、お互いの気持を確認するシーンがありましてある約束をするんです。その約束が、これから最終話までのおおきな楽しみといいますか、ちょっと久々に胸がきゅんとするようなエピソードがありますので、、これに関しましては、また今度の日曜日の夜に、41話が放送になったあとに42話の解説動画を公開しますので、そちらで詳しくお話したいとおもいます。みなさん、楽しみにしていただけたらとおもいます。道長が、だんだん病気になって、宇治の別邸に移って、体も弱ってくるわけなんですが、まひろは、道長の妻でも妾でもありませんから倫子さんもいますし、つきっきりで看病するってことはできないとおもうんですが、心の支えになることはできますし、それが1番の道長のいきる希望になりますから、体の関係から、ソウルメイトして心と心の関係へと変わっていくわけなんです。そしてそこでまひろは、源氏物語の第三部といわれています光る君が亡くなったあとの「宇治」を舞台にした物語を書き始めるわけなんです。。第1部と第2部は、主人公の、光る君の華やいだ部分と、その影の部分に焦点を当てていたのに対てし、第3部ではひかるきみの亡くなったあとの次の世代のお話になりますので、一般的には「栄華の後に訪れる人間の無常感」や「人の世の儚さ」を描いたといわれていますが道長にたいして、主人公が亡くなったあとの世界を書くことで、少しでもこころの慰めになるならという思いだったんじゃないかと思われるわけなんです。そして、そのあたりを連想させるエピソードが11月3日放送の42話で登場しますので、また次の動画で解説させていただきたいとおもいます。
本日は最期までご視聴いただきありがとうございました。
また次回どうがもどうぞお楽しみに。
NHK出版公式ガイドブック「NHK大河ドラマガイド光る君へ完結編」について
完結編インタビュー登場出演者
吉高由里子(まひろ/紫式部役)
柄本佑(藤原道長役)
岸谷五朗(藤原為時役)
南沙良(藤原賢子役)
見上愛(藤原彰子役)
渡邊圭祐(藤原頼通役)
塩野瑛久(一条天皇役)
木村達成(居貞/三条天皇役)
三浦翔平(藤原伊周役)
竜星涼(藤原隆家役)
伊藤健太郎(双寿丸役)
凰稀かなめ(赤染衛門役)
動画内参考資料 引用
NHK出版「光る君へ」後編
NHK大河ドラマガイド光る君へ完結編
東京ニュース通信社「光る君へ」Book2
国文学研究資料館所蔵
小学館:学習まんが人物館
講談社現代新書:紫式部と藤原道長
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