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【動画】NHK大河ドラマ「光る君へ」第35回 予告35話あらすじネタバレ解説!藤原惟規、源為理の娘 斎院中将(日向坂46 小坂 菜緒)さん、初出演、大斎院サロン恋人登場!藤原道長(柄本佑)まひろ(吉高由里子)

日向坂46の小坂菜緒さん。NHK大河ドラマ「光る君へ」初出演!
NHK大河ドラマ「光る君へ」第35回 予告「まひろライバル登場」第35話あらすじネタバレ解説!藤原惟規結婚、源為理の娘 斎院中将(日向坂46 小坂 菜緒)、大斎院サロン、新恋人登場!藤原道長(柄本佑)まひろ(吉高由里子)紫式部の弟の藤原惟規の恋人役で源為理の娘。62代村上天皇の第十皇女である選子内親王に仕える歌人

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今回は「紫式部ライバル登場!まひろの弟、惟規の恋」と題しまして、9月15日放送の第35話より、まひろの弟、惟規の恋人役で登場します、源為理の娘の斎院中将について、どんな人物で今後のドラマ展開にどのような影響をあたえていくのか、また二人の男女の関係がどこまで描写されるのかについて、第35話のあらすじをまじえて解説させていただきたいとおもいます。

第35話の次回予告では、まひろの弟の惟規が警護の者に取り押さえられ「中将の君」と叫ぶと、登場した女性が「惟規様」と叫ぶシーンが登場しました。この「中将の君」とは、斎院長官、源為理(みなもと の ためまさ)の娘で、賀茂の大斎院と称された第62代村上天皇の第十皇女選子内親王(のぶこないしんのう)に仕えていた斎院の中将と呼ばれた女性で、斎院とは、天皇が京都の賀茂神社の祭祀(さいし)に奉仕させるためつかわし置いた皇女のことで、当時、大斎院の女房たちの作る文学サロンは人々の間でとても風流だと人気のサロンでした。大斎院は975年から50年以上も斎院を努めていて、当時、まひろのいた彰子の文学サロンとはライバル関係でした。

歴史的な記録を確認しますと、紫式部の弟の惟規は1007年より、蔵人となり、この頃から、斎院中将のもとに夜な夜な通い、たびたび警護の者に見とがめられていたと書かれていますが
ドラマの中でも、左大臣道長の計らいで蔵人となり、この頃より二人の関係が深まっていったのではないかと思われます。史実を見ますと、斎院中将(さいいんのちゅうじょう)は、惟規からのアプローチに対して満更でもなかったようで家集の恋歌にも返歌をするほどの仲だったようにみられます。しかし斎院中将はライバルサロンの紫式部の弟ということもあり、惟規が自分の送った手紙を姉に見せているのではないかと思い惟規に「あの有名な紫式部が姉上だなんて、変な歌でも詠もうものなら、笑い者にされそうだわ」と漏らしたと書かれていますがドラマの中では惟規は、まひろの夫の宣孝がまひろからの恋文を他人に見せて大喧嘩になった場面を思い返えし「大切な人に書いた恋文を他人に見せてえらい目にあった人を知っている」というセリフが登場するかもしれません
しかし史実をみますとのぶのりは、その後1009年正月には大学寮で知り合った文章生の藤原貞仲(さだなか)の娘との間に子を授かり貞職(さだおり)という男の子がいたと書かれています。藤原貞仲(さだなか)は惟規と同じ文章生で、十年余り先輩でしたがその娘はまだ若く、惟規ともかなり年が離れた若い妻でした。惟規はその若い妻では物足りなかったのか、斎院中将(さいいんのちゅうじょう)との関係もその後も続いていたとみられていますが1011年3月に父の為時が越後国へ赴任の際に60歳を超えていて高齢だったため、為時と一緒に越後へ向かう決断し、斎院中将(さいいんのちゅうじょう)に別れの和歌と思われる和歌を送ったとされています。この和歌は

「わかきひとを、おやのたのめければ、わづらふころ」という和歌で

この和歌の意味は「若い人(=自分自身)を、親の頼みによって、苦しんでいるころ」という意味で惟規は自分の将来や成長を考え、父と共に越後へ向かうことを決意した際に別れを苦しんでいる様子がうかがえます。惟規はその苦しみを恋人である斎院中将(さいいんのちゅうじょう)に伝えることで、自分の内心を理解してもらいたいという気持ちが込められていたと見られています。しかしのぶのりは、この赴任の際、越後へ向かう途中で急病に見舞われ、37歳の若さでこの世をさり斎院中将へ送った和歌が、最後の記録となりました。斎院中将の母は播磨(はりま)と呼ばれる女房で、和泉式部の姉だとされています。この関係からみますと、斎院中将は和泉式部の姪にあたり、何らかの交流があったかもしれませんがそのごの、記録は見つかっていません。

また惟規の最後の説話としましては、父の為時の越後赴任の際には、惟規はまだ六位蔵人であったため、随行することができず、後に従五位下の位を得て父の任地に向かう途中に病気となり到着したときには危篤状態であったとされています。父、ためときは、息のあるうちに惟規を出家させようと枕元に仏僧を招きましたが僧は「このままでは来世は地獄に落ちることは必定で、さらに来世が決まるまでの間も中有という鳥や獣さえもいない寂しい場所で長く耐えねばならないのです。その寂しさを想像しなさい」と説得したそうです。すると惟規は「その中有には紅葉はないのか。虫の鳴く声は聞こえないか」と問い返しますが、僧がなぜそのように問うのか尋ねると、惟規は「もしそれらがあれば心の慰めとなるだろう」と答え、僧は惟規が正気を失っていると思い逃げるように立ち去ってしまったそうです。僧とのやり取りの後、惟規は両手をひらひらと動かす仕草をしたため、何かを書き記したいのかと思い筆と紙を渡したところ

「みやこには、恋しき人のあまたあれば、なほこのたびは、いかむとぞ思ふ」

と書き残したそうです。この和歌の意味は、都には、多くの恋しい人がいるというのに、(自分は)今、この都をどのようにして離れていこうかと、(死を前に)思い悩んでいる。という意味で、京にいる、斎院中将や姉などへの思いが綴られているとみられます。惟規は最後の「ふ」の文字を書けずに息絶えたため、父為時は「おそらくこのように書きたかったのであろう」と書き足したうえで形見として持っていた。しかし見るたびに紙を涙で濡らしたため、やがてなくなってしまったそうです。

今回は9月15日放送の第35話より、まひろの弟、惟規の恋人役で登場します、源為理の娘の斎院中将について解説をさせていただきました。

本日は最期までご視聴いただき、ありがとうございました。
また次回動画もどうぞお楽しみに。
チャンネル登録、高評価もよろしくお願いします

参考資料
NHK出版「光る君へ」後編
東京ニュース通信社「光る君へ」Book2
国文学研究資料館所蔵
小学館:学習まんが人物館
講談社現代新書:紫式部と藤原道長
斎宮歴史博物館開館十周年記念特別展(Emperor Murakami)
NHK(C)
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie

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