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「VIVANT」黒幕は「日本」！？公式の“ネタバレ”で分かった「第2話」野崎の発言の意味
俳優の堺雅人（49）が主演を務める今夏最大の話題作、TBS日曜劇場「VIVANT（ヴィヴァン）」（日曜後9・00）最終回第10話が、17日に79分拡大版で放送される。最終回を前に、ネット上では考察が加速。そこで、これまで公式が明かしてきた“ネタバレ”を元に、“黒幕”について予想した。

表向きは「丸菱商事の社員」という肩書きで、その実態は自衛隊の精鋭部隊「別班」の一員・乃木憂助（堺）。幼い頃バルカ共和国で生き別れ、現在はテロ組織「テント」のリーダーとなった父「ノゴーン・ベキ」（役所広司）との再会を果たした。テントの資金集めに協力する中、テントが購入した広大な土地の地下200メートルの場所に、半導体に欠かせない原料となる純度99・9％のフローライト（蛍石）が眠っていることを知る。ベキはこのフローライトを独占し、この利益をもって未来永劫、孤児や貧しい人々のための資金を捻出しようと考えていた。しかし、このことがバルカ政府に知られてしまい、さらに乃木がテントに潜入した本当の目的が「別班の任務」だと知られてしまい…という展開。

　ここで思い出されるのは、第2話で放送された日本大使館とバルカ共和国政府の会話。バルカ共和国の日本大使・西岡英子（檀れい）は、本来守らなければならないはずの乃木らの身柄を、バルカ政府に引き渡そうとしていた。バルカ共和国・外務大臣のワニズ（河内大和）は西岡に「あなたは一つ重大なことをお忘れのようだ。日本とバルカは未来永劫、友好国でなければならない。日本はアジアでの主権を取り戻す機会を失う」と告げている。

　ここで登場する「アジアの主権」。これはこの時点ですでにバルカ・日本双方が「フローライト」の存在を知っていて、テントから横取りしようと計画していたのではないか…と疑うことができる。

　バルカと日本は手を組んで「フローライト」の利益を得ようとしているため、テントの存在が邪魔となる。そこで日本の別班を利用し、「テントが日本を標的にしている」という誤情報を与え、別班にテントを潰させようと計画していたのではないか…と仮説すると、第2話の会話が腑に落ちる。しかも、このシーンについて、飯田和孝プロデューサーは「真意はまだ回収されていません」と、“伏線”であることを明言している。

　そして飯田プロデューサーは、同局の朝の情報番組「THE　TIME，」（月～金曜前5・20）に出演した際、「第2話で野崎が“最後にやることができた”って言ってどっか行ったんですけど、それが“あっ、そういうことか！”っていうのが、第10話で分かる…」と、この会話の真意が最終回で明かされると断言している。

　第2話、乃木らと行動を共にしていた公安・野崎守（阿部寛）が、「ちょっと用事ができた」と、日本大使館職員・ナジュム（Bruce Taylor）を連れて消えるシーンがある。この「やることができた」の内容が、最終回に明かされるというのだ。

　野崎はこの時、「やることができた」と言って、急きょ日本大使館に盗聴器や盗撮のためのカメラを仕掛けた可能性がある。すると、西岡英子とワニズの会話を聞くことができ、そこで野崎は「フローライト」の存在を知る。そして、別班がテントを襲撃することを知り、のちに別班の一員と分かる乃木が危険な目に遭うことを事前に気付き、乃木を守るため執拗に乃木を追っている…と、読み取ることもできる。

　乃木やテントにとっての“敵”は「日本」という、衝撃の結末を迎えるかもしれない。日本のトップ、つまり総理大臣が“ラスボス”として大物俳優がサプライズ登場するかも…という考察も上がっている。

　飯田プロデューサーは、インタビューの中で「このドラマは“憂助が愛を探す冒険の物語”です。愛を知らない乃木が、薫と出会って愛を知り、そして父親のベキにもその愛が向けられ……そうした乃木の思いがどういう結末を迎えるのか、最後にどういう愛の形を示すのかは1つの見所となっています」と説明し「そして、考察を楽しんでくれている皆様、そんなものはどうでも良いとすら思えてしまうシーンが、ドーンと待ち受けています」と断言している。

　これまでの「考察」が吹っ飛ぶようなラストが待ち受けているというが、「考察で楽しめる」という、次の話が待ち遠しくなるような話題を、約2カ月に渡り与えて続けてくれた「VIVANT」。果たして、どのような素敵なラストが待ち受けているのか。
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